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一刻も早く感染源となった患者を特定し,隔離した上で,治療を開始してヒゼンダニの数を減らして,他の人への感染を抑えることが大切です。通常,皮膚症状が重篤な患者(「角化型疥癬」)が感染源です。
1.軟膏処置
1日1回軟膏を塗ってください。 「角化型疥癬」では頭,顔面,頸部をふくめて全身に塗らなければなりません 。経過を見ながら1クール5日間の軟膏処置を,数クール繰り返すことが必要です。また爪にヒゼンダニが入ってしまい,分厚い爪になることがあります。爪切りはしっかりして,塗り薬を忘れず塗布しましょう。なお爪を切るときは,爪を飛ばさないように,ビニール袋の中で処置するなどの注意が必要です。
2.入浴
入浴は最後です。入浴後,風呂場は熱湯を流した後,洗剤やブラシで洗浄してください。脱衣場はピレスロイド系殺虫剤を噴霧し,掃除機をかけ「角化型疥癬」の場合は,衣類は専用のバケツにいれ,熱湯で消毒してください。
3.隔離
個室にベッド,寝具ごと隔離してください。隔離期間は治療開始1〜2週間で充分です。「角化型疥癬」患者が複数のときは一つの部屋に収容し,処置をしてください。ヒゼンダニが死滅するまで面会は禁止です。また不必要な患者の移動も止めてください。
4.ガウンテクニック,手洗い
ガウンテクニックが必要です。処置をする人も爪は丸く切り,使い捨て手袋を使用し,手拭きはペーパータオルで行ってください。患者ケアの前後で,通常の石鹸で丁寧に洗ってください。アルコールをはじめとする消毒薬は不要です。隔離室の立ち入りには予防衣,手袋を着用し,スリッパに履きかえてください。予防衣は熱湯消毒してください。
5.病室,ベッド,介護用品,脱衣場の掃除
毎日,掃除してください。角化型疥癬では,アカとともに大量のヒゼンダニや虫卵が拡散します。殺虫剤を使うのであれば,ピレスロイド系殺虫剤が人体に対する影響が最も少なく,殺ダニ効果も強いものとして推奨されています。これが使えない場合は,熱湯で消毒をしてください。ピレスロイド系殺虫剤を噴霧したあと, 1〜2時間後掃除機で吸引してください。掃除は循環式の掃除機がおすすめです。殺虫剤撒布は隔離開始日と隔離終了日の計2回行えば充分です。余裕があれば,疥癬患者が隔離前にいた部屋も同様の処置を行ってください。なお余裕があれば14日間使用しないほうがよいでしょう。外の業者に消毒を依頼する場合は,集配業者への二次感染予防のため,袋に「角化型疥癬」患者のものとわかるように,はっきりと表示してください。さらに袋の中に殺虫剤を撒布してあげてください。
6.リネン,シーツ,衣類,こたつ布団
毎日,一斉に交換してください。交換したリネン類は,ほかの洗濯物とは区別して,ビニール袋にいれ,ピレスロイド系エアゾールを噴霧し密封してください。または熱湯に10分以上浸してください。外の業者に出せるものは出して,加熱消毒するように依頼してください。
7.掃除
モップや雑巾を使うときは洗剤を用い,使用後は熱湯で10分以上で消毒,天日干ししてください。バケツ等も熱処理し,乾燥保管してください。
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