正式名称を伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
とびひは,虫刺れや皮膚炎に伴う引っ掻き傷,擦り傷など皮膚の抵抗力の弱ったところ,アトピー性皮膚炎のあるところに,黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が感染して起こる病気です。典型的なとびひは,皮膚にブヨブヨした水ぶくれができます。この水ぶくれは破れやすく,すぐ赤いビランになります。その時,細菌をたくさん含んだ膿汁が飛び散り,簡単に体の他の場所にうつってしまいます。このように火事のように「飛び火」するため,「とびひ」といいます。感染力は強力ですが,皮膚の炎症や傷のあるところ以外の健康な皮膚にはあまり感染しません。5月くらいから夏の暑い時期にかけてよくみられますが,最近は暖房が行き届いており,冬にも見られるようになってきました。 虫に刺されたあとや,擦り傷がいつまでもジュクジュクして,急にいろいろなところに広がってきた,というのが典型的な経過です 。とびひは通常,全身症状を伴うことはありませんが,連鎖球菌によるとびひの場合は熱が出ることがあります。
治療
抗生物質をきっちり飲んで軟膏を塗れば,4〜10日で治ります。ただし,抗生物質が効きにくい耐性菌が原因の場合は治りにくい場合があります。
スキンケア
体を清潔にすることが大切です。虫刺れやすり傷は早めに治して起きましょう。湯船につかることは避けたほうが良いですが,シャワーは浴びてください。石鹸を使用し,体はやさしく丁寧に洗って下さい。特に鼻には黄色ブドウ球菌がたくさんいますから, 鼻をいじらないようにすることが大切です 。
とびひはかゆみが強いので,爪を短く切ってかきこわさないようにし,家に帰ったら手をきれいに洗いましょう。室内を涼しくすれば,かゆみを和らげることが出来ます。感染力が強いため,膿で汚れた服に触れる,タオルの共有,くっついて遊ぶことで,他の子供へも簡単にうつります。学校などの集団生活をさせる場合は,とびひの部分をガーゼで多い,子供が直接触れないようにしましょう。なお,衣類を分けて洗濯する必要はありませんが,天日干しはしっかりしておきましょう。
とびひはかさぶたになれば,他の人に感染させる可能性は低くなります。面積が広い場合は,症状が落ち着くまでは自宅で過ごす方がよいかもしれません。なお,とびひが完全に乾燥するまでプールは禁止です。 |